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Campbell farmers market

ベイエリアでよく利用しているファーマーズマーケットのご紹介です。

大型スーパーよりも全体的に新鮮で、ローカルの食材が手に入ることや、雰囲気自体が好きで 基本毎週末訪れるマーケット。

今回ご紹介するのはキャンベル。
こちらへ移住して、何箇所か利用してきましたが、最も利用が多く、自分でも気に入っているマーケットです。

ラインの入っているところがマーケットエリア

【 Campbell Farmers Market 】
毎週日曜 9:00〜13:00
(5月、10月にイベントのために一週マーケットが休みになります)
https://www.downtowncampbell.com/event/campbell-farmers-market


キャンベルのマーケットは、ダウンタウン・ストリートで毎週日曜日午前に行われています。
ベイエリアのファーマーズマーケットの中で 最も歴史が古いと言われており、そのためか出店数も大きい大規模なマーケット。
いろんなお店が出ているので、同じ野菜を買うにしても見比べ確かめ、選択肢が多いのが魅力です。

東側にクラフト関係の店舗、西側にフード系の店舗が集まっており、挟まれた中間に、野菜、果物、肉、チーズ、卵など 食材を扱う店舗が集まっています。

食材を選ぶ基準

基本的に食材を選ぶときは、生命力を感じるもの基準にしています。
オーガニックは選択基準の基本に入っていますが、状況によってはそうでないものを選ぶこともあります。
(オーガニック農法での硫化銅の大量使用を問題視する声もあります)

痛みはじめているもの、味の深くないものは たとえオーガニックでも 選びません。
かつては命だったものが、その輝きをまだ内にとどめているもの(ヨガ的にはプラーナを感じるもの)。
それは「新鮮さ」 だったり、「丁寧に育てられたもの」だったり、旨味などの「味の良さ」に表現されるもの。
そういうものを選ぶようにしています。

注意! −マインドフルネスに選ぶ−

アメリカは大規模農業のせいか、収穫から間を空けていないはずのファーマーズマーケットでも、痛んでいるものも多いし、品質のいいものの中に味の悪いものも混じっています。
相手はナマモノですから、いつも品質がいいお店でも、今日はイマイチということもある。

食材の買い出しは 真剣勝負。
選ぶときはマインドフルネスに、食材と向き合って選んでくださいね。

カルフォルニアでは、いつが旬?

もともと田舎育ちで、日本にいた時は 旬は肌でわかる感覚があったのですが、ここに越してきて、旬がいつだかわからなくなりました。
乾季と雨季、年中低い湿度、強い日差し、3シーズン朝晩が冷え込む気候。
日本の四季と比べることは無理があります。
そして、(日本も同様ですが)店舗には、一年中 食材が買える状態だったりします。
同じイチゴでも、日本的な四季の感覚では捉えられないようになったのです。
滞在期間が長くなって、分かり始めているところもありますが、まだまだ「意外な時に旬 」 ということがあります。

”edible”という、フード季刊誌があります。
サンフランシスコ、ベイエリアなど 地域ごとにローカル情報に特化した内容になっていて、レシピや作り手の特集もしているのですが、その中で 季節の旬の食材を一覧にしてくれています。
キャンベルのマーケットで無料版をもらえることがあるので、参考にしてみてください。

※情報は全て2019年11月初旬段階のものです。


− お気に入り・オススメ マーケット −

【 Fifth crow farm 】

鮮度がピカイチ
オーガニックで育てたものだけを取り扱っているお店。
マーケットの中でも、鮮度・品質はピカイチではないかと思います。

ディスプレイも綺麗で、花のブーケもあるんですが センスもいいです。

少しお高めですが、鮮度と質の良さを見れば納得。

【よく購入するもの】
日本の小かぶ、人参、ドライファームド・トマトなど


【 Moterello Farms 】

自由に詰められるミックスリーフを扱っているお店

ルッコラ(アレグラ)、スプリングミックス、サラダホウレンソウを自由に、好きな量詰められます。

オーナーとその息子夫婦が、とても感じの良い人たちで、こういう 気持ちよく仕事を楽しんでいる人たち、気のいい人たちが 育てたものを口にしたい と感じさせます。

鮮度は(天候や季節によってばらつきがあるものの)基本的にはとてもいい。
ホールフーズのパック売りよりずっといいと思います。
ポケを作ったり、サラダに重宝しています。

それと、ある時とない時がありますが、ここのジャガイモはとても綺麗で、皮にハリがあり、身も締まっていて新鮮。
ホクホクしてマッシュ系に向いています。

セルフィーユやミントなどハーブ系もオススメ(鮮度はばらつきがあるのでチェック)。

【 Far West Fungi 】

新鮮で種類豊富なキノコ屋さん

日本にある大型マーケットで袋売りしているきのこなんかより、鮮度がいいと思います。

ここも、出来の良し悪しが時期によってあるのか、あまり鮮度のよくないものが出ている時もありますが、基本的には新鮮なものが置いてあります(きのこは濡れた感じになると痛んできています)。

取り扱いきのこには、アジア系は しいたけ、ブナシメジ、エリンギ、舞茸はもちろん、なめこ、キクラゲ、霊芝!など。
そして、西洋系では レッド・オイスター、イエロー・オイスター、ブラックパール・オイスター、“ライオンのたてがみ”など、あまり流通していないものも取り扱っているので、新しい味にトライしたい、新鮮なきのこが欲しい人におススメです。

キャンベルの他に、サニーベール、マウンテンビュー等にも出店しています。

【 Apricot King Orchards 】

良質のナッツ・ドライフルーツ
朝食のグラノラを手作りしているのですが、その時使うナッツをここで購入しています。
日本にいた時からいろんなところで購入しましたが、ナッツも入手先によって味の良さが全然違います。
ここのクルミは皮の苦味がなく、アーモンドは香りや風味がいいので、最近は 料理もお菓子も使うときはこれ。

ドライフルーツの品質もいいです。

【 Rojas Family Farms 】

いつも人がいっぱい!のフルーツ専門

オーガニックではないですが、無農薬です。
キャンベル では有名な、“Recycle Bookstore”の前にいつもお店を出しています。

まずは晩秋〜初夏までのオレンジ。フレッシュ、ジューシー!最高です(一年中取り扱っているけれど、旬である上記の期間が美味しいように思います)。

あとはその時々で味の質が変わりますが、ぶどう、桃なんかもいい。
大規模農業でやっているわりに、味の深い果物を育てていて感心します。
人気も納得のお店です。

【 ORGANIC PASTURES 】

Grass-fed, Low Milkのお店

非加熱、grass−fed(牧草のみを食べている牛)のミルクを扱っているお店。
(商品画像はサイトよりお借りしました)

公式サイト
https://www.organicpastures.com/abouth

アメリカの牛乳は賞味期限が長いですが、殺菌処理 ー 加熱処理がなせる技。
ここは非加熱なので期限は短いのですが、も〜 味が違う。
ここの牛乳は、後味に残る牛乳特有のエグさが無くて、さっとキレてすごく美味しい。
牛乳は好んで飲まないれど、ここのはゴクゴクいけてしまいます。
牛乳loverなら絶対飲んでみてほしい!

開けたら傷みやすいので、早めに飲みきることをお勧めします。
非加熱と殺菌処理のミルクの栄養価の違い、健康への効果など、サイトに詳しくあります。
Delicious to All, safe for All を掲げて、美味しくて安全を目指しています。

生クリームもオススメ。

日本の洋菓子店は35〜45%のクリームをブレンドしたり、産地別で配合の割合を変えたりして使っていて、油脂のくどさを減らしミルク感を高めるのが主流。

一方でアメリカのクリームは高濃度乳脂肪のもので すぐホイップできるけど、クリームとしては口当たりがくどいものばかり。
それと比較すると、(正確な乳脂肪分はわかりませんが)ここのは低いと思います。

他の市販品は賞味期限も(日本のものに比べても)長く、加熱処理されていたりgallon gum等の安定剤が添加されているのが一般的。
そのためか、オーガニックであっても 開封したその瞬間に、酸化したバターのような匂いのする生クリームもありますが、
ここのはクリームのまま飲めるくらい美味しい!(実際に試飲したけど、おいしいです)

フランスは生クリームの分類が細かく、添加分はもちろん 加熱を与えない完全なlowクリームのみ “Crème crue(クレーム・クリュ)”と呼ぶそうですが、こちらも添加なしのlowなので 分類ではそれに当たります。

加熱しないで生クリームをつかうお菓子を作る時、本当に美味しく作りたい時は、ここのを使いたいと思います。

ただ、やっぱり高い!普通の2倍はしますが、美味しいから買ってしまう(笑)
(これよりさらに値段が高くなるけれど、SPROUTS には賞味期限が長いものが置いてあります)

【 FRENCHERY 】

かなりの範囲のフランス食材をカバーしている専門店

いろんなマーケットに出店しているお店で、マーケットではFabrique DELICES社のソーセージ、パテなどを主に取り扱っています。
鹿、猪のソーセージや、ブータンノワールなど、普段見かけない種類の精肉製品が揃っていて、どれも美味しい。
これだけでも十分魅力がありますが、製品自体はWhole Foods や Zanotto’s でも多少取り扱いがあるので、私としては他の点を推したい。

それは、ネットショップとそのオーダー。
ここに最大の特徴があると思っています。

公式サイト: https://squareup.com/market/frenchery/

ネットショップは、かなり広範囲にわたって、お菓子からグローサリー食材まで、フランス産の商品、フランスオリジナルレシピの製品が揃っています。

日本でおなじみ、エシレバターや、(サバトンはないけど)クレマン・フォジェのマロンクリームなども取り扱っています。

ネットで注文して自宅配送は当然ですが、推したいのはここ。

ファーマーズマーケットで受け取ることができる。これが便利。

だいたい保冷の必要な食材の配送は高くなるので、これは助かる。
オーダーになるので、確実に入手したい時も 走り回って買わなくてもいい。

クリスマスにカスレを作るのが定番になってきつつあるのですが、その時使うトゥールーズソーセージ、鴨のコンフィ、ダック・ファット、Tarbais beens(タルブ産のインゲン豆)をこちらで予約し、クリスマス前のマーケットで受け取るようにしています。
探し回らなくて良くなって、おかげで すごく気楽になりました(笑)

【 Sugo .cooking 】

全部一から手作りの イタリアン・グローサリーのお店

最近出店し始めたばかりのお店。そのため、自分で撮った写真がありません…

パスタ生地をはじめ、全て一から手作りしているそうです。
ラザニアやバジルペースト、パスタソースなどがあり、全体的に少し高めですが、美味しい。
バジルペーストは自分でもよく作りますが、本当に手作りで出来立てとわかる新鮮さ!美味しいです。
どれも日持ちしないですが、バジルペーストは冷凍が可能なので、
買ってすぐに ジップロックなどに入れて冷凍すると、バター状で使えて便利です。
ソースでさっとパスタに、ラザニアでランチに一品と、アレンジしていただくのに良さそうです。


【 Adorable French Bakery 】

フランス南部の 家庭の味。

人気店です。

パリのブランジュリーとは到底 比べられないけれど、フランスの「家庭の味」が楽しめます。
りんごやプラムのタルト、カスタードの味がいいので シュークリームも美味しい。
新年の楽しみ、ガレット・デ・ロワがこの辺で手に入るのはここだけじゃないかな?
(申し訳ないけれど、クロワッサンは 正面にあるManresaには遠く及びません…)

家庭の味の割に 全体的に高いので、気分次第で購入しています。
Santana Row 等その他のマーケットにも出店しています。

【 Simply Smashing 前の POP-UP shop 】

Simply Smashingの前で、不定期でポップアップショップが出ています。

ここのポップアップショップは、オシャレな感じの 洗練されたものを扱っていることが多いので、それをのぞいてみるのも楽しいかも。


番外編 − ブランチ・ランチ −

買い出しが終わったら、そろそろお腹が空く時間…
そういうときの、うちのお決まりコースをご紹介。

【 Manresa Cafe 】

2018年秋のオープン以来、週末はいつ行っても混雑!の人気店です。

Manresa自体はロスガトスにあるミシュラン3つ星レストランで、そこで提供しているパンが購入できるお店として Manresa breadがロスガトスとロスアルトスにありますが、ちゃんと座って食べられるお店・カフェはここが初めて。

昨年は各種情報サイトや雑誌で度々取り上げられていました。

まず、ブーランジュリーですが、アーモンド・クロワッサン、キッシュがオススメ。
鮮度が良ければ、チェリー・ウォルナッツもいいです。

「鮮度」と言ったのは、焼きたてでないパンを買ってしまったことが度々あるから。
祝日明けなど、時折前の営業日の売れ残りが販売されていたりして、焼きたてでないパンが平然と並んでますので、注意(どうしようもないけど)。

一方、カフェは調理されるからか、鮮度が良くないと感じたことがありません。
カフェメニューのオススメは、あっさりが好みの私としては アボカドトースト。サーモンタルティーヌなど。
たまに スペシャルメニューがあって、シトラスブレッドやブーラッタサラダなど も良かったです。
軽い内容が多いので、ブランチ、あっさりしたランチをしたいときに利用しています。

最後に一点、注意。

会計レジは、持ち帰りと店内利用で別れています。
どちらも混んでいて、間違えて並ぶと時間を取られますのでお気をつけて。
「中で食べたいけど、持ち帰りたいものもある」という時は、店内利用レジでコーヒーや他のメニューと一緒に 持ち帰り品の会計ができるので、並び直す必要はありません。

Manresa bread
195 E Campbell Ave, Campbell, CA 95008
https://www.manresabread.com


【 Blue Line Pizza 】

それよりもっとガッツリいきたい というときは、Blue Line Pizza。
ベイエリアに複数店舗を展開するお店。Deep Dishがシグネチャーです。

週末のランチ利用がオススメ

まずは価格面。

ランチだと特別サイズIndividual Pizzasが注文でき、これが値段が手頃な上($8〜10/枚)、2人で2枚がベストサイズ!
4人なら3枚と サイドディッシュを頼むと バランスも量もちょうどいいです。

公式Instagramより

私たちの定番は BLUE LINE, CHICAGO CHOPをティープディッシュで。
TIPSY PIGなど もう一枚追加するときは Thin Crustで。


ランチ利用のおすすめ、もう一点は 利用のしやすさ。
夜も利用したことがあるのですが、人気のためか 激混み、うるさい、落ち着けない…

ランチタイムは 比較的空いていて 落ち着いていただけるし、天気が良ければ外の席が気持ちいい。
日曜は マーケットのために前の道路が歩行者天国になって、車の通行がなく、騒音がない状態で のんびりした週末の午後を楽しめます。

Blue Line Pizza
415 E Campbell Ave, Campbell, CA 95008
https://bluelinepizza.com


ビーガン?ベジタリアン?

ヨガをやってる…となると、「ビーガン/ベジタリアンじゃないの?」と聞かれることもあるのですが、個人的に、ビーガン、ベジタリアンにこだわりがありません。

もちろん、菜食しかしない日・期間もあるけれど、
動物性タンパクは ある一定量以上 取らないようにしつつ、それでも基本 口にしています。
ただそれも、自分の体の機能を生かす食べ方を 考えた上でのことです。


これまで、それなりの数の ビーガン/ベジタリアンに会いましたが、残念ながら、これまで 健康そうだと感じたビーガン/ベジタリアンに出会ったのは 数人だけ。

リンゴ型肥満の方だったり、顔色が悪く肌に生命力がない方など…
「一般的な食生活の人よりも健康な人が多い」と感じられず、
誰もが簡単にトライできるものではないのかなというのが、(今後考えが変わるかもしれませんが)今の私の印象です。

動物は 他の命を奪いながら生きている。

別に、動物の肉でなくても、
野菜でもなんでも、生きていたものを食べることでしか、生きていけない。

なにかを虐げているとも言えるけれど、
そうやって、宇宙の中の、物質の循環の1つの歯車になっているともいえます。

わたし達は仙人ではないので、霞を食べて生きながらえることはできないし、
この浅ましい営みは、ヒトとして生きている以上 どうしようもないことで、
それを受け入れることが 誠実なのではないかと感じています。


そんな中で できることは、命だったものを丁寧にいただくこと。
必要な量を、必要な時に、出来るだけその命の価値を損なわずに、丁寧に味わうこと。

そういう命を 丁寧に育てている 酪農、農業をサポートすること。

これが、自分にできることだと思っています。