Yoga

国内で受けてきたヨガクラスのご紹介

日本への一時帰国、あるいは 本帰国が予定される方で、ヨガに興味がある方は、
「日本のどこで どんなヨガクラスが存在するか」…というのは、気になることではないでしょうか?

日本にもたくさんのヨガスタジオ、ヨガクラスがあり、
アメリカ同様 自分に合うものを どうやって探したり選んだりしたらいいか、迷われる方もいるかもしれません。

実際、本帰国した時に どうやって探そうか、どんなクラスがいいか、相談を受けたこともあります。

ネット情報からメドをたてることはできても、最後は行ってみて 体験するしかわからないですよね。


昨年、数年ぶりに日本へ少し長い一時帰国をしたのですが、その時、日本国内のヨガのクラスを複数受けることができました。

限られた日程の中での訪問なので 多くはないのですが、個人的に気になっていたクラスです。

今回私が受けたのは4つ。

ヨガの勉強のために ネットで色々調べている中で見つけたところがほとんどで、ブログや活動内容から、以前から一度 チャンスがあれば受けたいと思っていました。

具体的には、ビハール・スクール・オブ・ヨガの影響があるもの、または、系統的なトレーニングを受けてヨガニドラを行なっている というのが基準です。

あくまで一個人の経験談ですが、よければ1つの参考にしてみてください。



東 京 : うちこヨガ

ヨガブログで有名な うちこさん  のヨガを受けてきました。

公式サイト:https://uchikoyoga.hatenablog.com

もともとブログ(インド哲学)で出会いました。

とにかく読書量とその感想が面白い。
そして、日々をヨガの視点で見つめ、ブログにしておられるわけですが、その言語化能力がすごい。
特に自分がブログを書くようになって、自分の中にあるものを表出する取り組みをするようになってから、ますますそのすごさを感じています。

定期は、高田馬場の夜クラス、銀座で昼クラスを、年に複数回、地方でワークショップをされています。

今回は、東京では銀座の昼クラスを、神戸でワークショップを受けました。

アシュタンガのシークエンスをベースに、マントラから始まり、プラナヤマ、ヨガニドラ、そしてマントラで終わるーというバランスのとれた総合的な構成です。
シークエンスがアシュタンガなので少しハードですが、初めての方も歓迎しておられます。

内容的には、構成が近いこともあって 私には心地よいです。
それぞれのアサナの気をつけるべきポイントをわかりやすく、指導してくださいます。
特にヨガニドラは 毎回意識を飛ばしてしまうほど心地よいです。

横 浜: Yoga Spot

OMkari、Sundari のご姉妹で運営されているヨガスタジオです。

公式サイト:http://www.yogaspot.jp/

中華街にほどちかいところにあり、ハタヨガとヴィンヤサ・クラマ・ヨガを、強度やレベルに合わせて種類豊富なクラスを提供しています。

海外からの講師の招号、ヨガ哲学・呼吸・瞑想法のワークショップ、定期的なキルタン、ヨガリトリートへの旅行ツアーを組むなど、ヨガをアサナに終わらせず、包括的に広げようとしてる姿勢を感じます。

今回私が参加したのは、ヨガニドラ、ハタヨガ All、ヴィンヤサフローヨガ2〜3 の3クラス。

ハタヨガ All、ヴィンヤサフローヨガ2〜3共に、マントラ、アサナ、プラナヤマ、最後にシャヴァアサナで終わる、総合的な構成。
ハタヨガの方がビギナーにも参加しやすいかと思います。

スンダリ先生は、深い温かさとともに、声や空気感に程よい緊張感与える 印象的な方。
気持ちの引き締まる 心地よいクラスを受けることができました。

とにかく 呼吸が深く行えるクラスだったという印象があり、集中して没頭できるクラスでした。
ポーズの修正も適宜入れていただき、丁寧にみてくださいます。

ヨガニドラのクラスは、1時間以上あるロングバージョンで 導入にアサナを少し行います。



焼 津 : Zentra yoga

スワミ・シヴァナンダ・サラスワティ師と彼の弟子スワミ・サチャナンダ師、スワミ・ビシュヌ・デバナンダ師の指導に基づいた 伝統的なヨガを、マリオ先生、のりこ先生が教えているクラスです。

公式サイト:https://www.zentrayoga.com/?lang=ja

焼津と静岡にスタジオがあります。
活動には、海外からの講師を招号したり、サットサンガ、宿泊込みのワークショップ、海外のシヴァナンダヨガ・アシュラム(修道場)での通訳など、ヨガを包括的に広げようとしている姿勢を感じます。

今回、焼津クティールのスタジオで、朝イチの瞑想クラス、ゼントラヨガのクラスを受けてきました。

連絡がうまくいかない部分があり、不安な面もありましたが、ご本人に会うとそれは吹き飛びました。

クラスの前に、生徒さんとの問答を交えた、説法…というか、お話の時間がありました。
ヴァカヴァッド・ギーターに代表されるように、インド文化として 対話形式でテーマを深めていくことは定石のようですが、これは自分を振り返る いい時間になりました。

クラスの構成はシンプルなアサナがベースでありつつ、ハンドスタンドなどの上級アサナも含み、プラナヤマもありバランスのとれた刺激的な構成です。

“あたたかい”というのが、こちらの印象です。
会場は祭壇のタイル、壁や床の雰囲気もとてもステキで、その空間だけでもあたたかさがあるのだけれど、一番はお二人がまとっているものだと思います。
話す言葉は心のうちに届くようで、クラスの間、穏やかで温かな時間が流れます。

またぜひ受けたいと思うようなクラスでした。

淡路島 : APMB

ビハール・スクール・オブ・ヨガでの研修を長年受けている しず子さん が行なっているクラス。
島内の複数の場所で、水曜〜土曜の間、午前と午後のクラスが行われています。

私が日本で長年受けてきたクラスで、自分にとっては 思い入れの強いクラス。
淡路に滞在中、受けられる日はクラスを受講してきました。

「APMB ー アサナ・プラナヤマ・ムドラ・バンダー」を冠するようにビハール・スクールの教えを基とし、
マントラ、アサナ、プラナヤマ、要所要所でバンダ、最後にヨガニドラ…と、統合的な構成になっていて、私のクラス構成のベースにもなっています。

しず子さんは、講師が「存在そのものにすでに与えるものがある」 と私に教えてくれた人。
声、クラスの空気など、刺激的でありながら、心地いいです。

このクラスのヨガニドラを受けてきて、自分の生き方に対する向き合い方が変わった という思いがあるので、しず子さんのヨガニドラには、やはり別格に思い入れがあります。

現在の私のクラスと構成が近いので、私のクラスに慣れている方は受けやすいと思います。


以上、4つのクラスでした。

たまには 違う場所で、違う練習場で、ヨガをやってみるのもいいものです。

過去に「〇〇ヨガやってます」という方に、そのスタイルとは違う名前のアサナを言ったり違う指導を行って「間違ってる」という顔をされたことがありますが、
ヨガの流派は、言うなれば 茶道の流派に近いと 個人的に思います。

広大なインドという土地の中で、聖典があるとはいえ、重要なことのほとんが口伝で伝えられたヨガにおいて、
ネットがなかった頃 広まっていったものには、伝言ゲーム的な揺らぎもあるだろうし、
もちろん、それぞれの指導者が良いと思って残したものがあって 違いがたくさんあります。

その違いは、何を重視しているかであって 「間違い」というものではないと思っています。
違いを知ること、違いが何に起因するかを理解することは、知識を広げることになるし、多角的な視点が持てることで、結果的に体の動きや構造への理解、ヨガそのものの理解が深まったりもします。

いつもと違う練習場で、色々なスタイルに触れたり、違う練習者たちとともに、指導者それぞれの個性と出会って “自分の普通”ではない ヨガを経験する。

いつものクラスではどのアサナも簡単なのに、できないアサナが多いことに驚いたり、
逆に、やったことのないアサナでもするするできる自分に驚いたり。
いつもの練習法のいいところに気づいたり、
もっと好きだと思えるスタイルが見つかったり。

judgeではなく、素直に 受け入れられる こころの準備さえできていたら、
いつもの練習の良さや新しい練習の良さだけでなく、新しい自分の一面も見つける機会になり、視野を広めるチャンスになります。

国内で、海外で、チャンスがあれば ヨガクラスを受けてみるのも楽しいものです。