Yosemite −タフトポイントとグレイシャーポイント−
前回に続き、ヨセミテ旅行のアクティビティ個別情報です。
※ 全ての情報は2019年6月時のものです。
【 タフトポイントとグレイシャーポイントの夕日・星空観察 】
グレイシャーポイントは素晴らしい場所で、夕日も星空もいいとは聞いていたけれど、車で片道1時間以上もかかる(混雑期はそれ以上)ため、短い滞在では何度も訪問するのが難しい。
そこで、パノラマ・トレイルのハイキングと別にもう一度、タフトポイントと抱き合わせて訪問する事にしました。
途中、トンネルビューも寄れます。
午後に訪問すれば、ハイキングと夕日、そして星空まで観れてしまいます。
おススメ計画案
今回の経験をもとに修正した案です。
| おススメ 行動時間 | 予 定 |
4時間前~ | 16:00 | グレイシャーポイントへ向かう。 途中、トンネルビュー見学。 |
2.5時間前 | 17:20 | タフトポイント・トレイルヘッド駐車。 タフトポイントまでハイキング(片道約30分) 。 |
2時間前 | 17:50 | タフトポイント到着。絶景を楽しむ。 18:10までに駐車場へ向かって出発。 |
2~1.5時間前 | 19:00 | グレイシャーポイントへ到着。 |
1時間前 | 19:20 | グレイシャーポイントから夕景を眺める。 |
基準時 | 20:23 | 訪問予定日の 日の入り時刻 |
+1.5時間 | 22:00 | 星空を楽しんだら下山する |
※基準時=訪問予定日の日の入り時刻とし、そこから◯時間前と考えてください
実際の行動記録
比較のために、実際に行動した時間をまとめました。
(2019年6月の新月当日)
時間 | 実際の行動 |
16:40 | グレイシャーポイントへ向かうが、混雑している。 トンネルビューは時間がなくてパス(通過時刻は17:10)。 |
17:55 | タフトポイント・トレイルヘッドで駐車。 タフトポイントのハイクロードの状態を確かめ、ハイキングを断念 。 18:15、駐車場を出る。 |
18:30 | グレイシャーポイントへ到着。 駐車場はそれなりに混んでいる。 |
18:45 | 夕景が望めるスポットを選び、 グレイシャーポイントの夕景を眺める。 |
18:55 | 日の入り30分ほど前からハーフドームが色づき始める。 色づき始めると刻々と変わっていくので目が離せない。 |
20:23 | この日の日の入り時刻 |
21:45 | 星空を楽しんで下山 |
まず、訪問予定日の日の入り時刻を確認
ご覧いただいたらおわかりのように、この計画では日の入り時刻が大事です。
その予定時刻30分前くらいから、ハーフドームが色づき始めます。
それを基準に、ご自身の予定を立てることをお勧めします。
そして 実際やってみて思いましたが、この経路で見てまわるなら、ヨセミテ・ウエスト周辺の宿泊施設からスタートするのが最適です。
まず、バレー内の混雑に巻き込まれることがないし、30分程度でタフトポイントまでたどり着きます。
暗くなってからの運転距離も短くなるので、小さいお子さんがいるところも行きやすいのではないでしょうか。
【 注 意 】
ヨセミテは標高が高く日暮れは冷えてきます。
グレイシャーポイントを夕方以降に滞在する方は夏場でも暖かい格好を。
私はライトダウンやニット帽を持参。
手袋おススメです。
たまたまもちあわせていたハイキング・グローブがあったので着用していましたが、あるのとないのとで、冷え方が違いました。
ヨセミテバレーからはおおよそ車で1時間程度ですが、バレーを抜けるのに時間がかかり、とても1時間ではタフトポイントにたどり着けませんでした。
余裕を持って行動しましょう。
“ 星 空 ”観察 = 新月期の楽しみ
旅行の情報収集の中で知りましたが、グレイシャーポイントでの星空観察は、国内外からツアーが出るほど人気らしく、写真が趣味の方からプロまで狙う 被写体のようです。
ここの星空観察が人気なのは、360度遮るものがないから。
そして、人口灯が見えない立地なので、低い等星も明瞭だからです。
ということで、月が出ていれば星明かりは霞んでしまいます…
星空の観察を予定する方は、是非新月の時期を。
観察場所については、(人の出入りの騒々しさ、ライトのちらつきなどの理由で)実は少し降りたところにあるWashburn Pointにも行ったのですが、
結局、グレイシャーポイントのTrailside museum、Glacier Point Amphitheaterの方が 視界がひらけていて よかったと思います。
ただ、グレイシャーポイントでは、駐車場の移動と 坂道や階段の移動があり、当然新月の頃は真っ暗なので、注意が必要です。
車に轢かれないように、転倒しないように、反射材や足元を照らすライトを持って行ってください。
あんまり明るいライトを煌々と使うとせっかくの観察の邪魔になるので、足元を照らすのに使ってくださいね。
満月を楽しむ手も
一方で、月に照らされるハーフドームもいいと聞いたので、満月に訪れる楽しさもあるかもしれません。
バレーから出ている 星空ツアーバス について
自分で向かわなくても、ヨセミテビューロッジからも4時間の星空ツアー(バス)が出ています。
https://www.travelyosemite.com/things-to-do/evening-programs/#collapse-13430
時期にもよると思いますが、7時から23時くらいのようです。
レンジャーによる天体解説が付いています。
グレイシャーポイント到着は夕暮れに間に合うか間に合わないか…という感じですが、星空の方は満喫できそう。
※ バスなしでレンジャーのトークだけ参加することも可能です($10)
− 実際について −
雪解けの遅さと、シャワーのクリーニング、渋滞に翻弄される
さて、実際ですが、
もともとの計画では16:30の出発でしたが、遅いような気がして16時までに出発しようとしていました。
そのため早めにシャワーを済ませるつもりで、2時半シャワー室に向かうと
「空いてないよ」と。
シャワールームのクリーニングがあることを失念。
入浴を待たねばならず、これに時間を取られることになりました。
先にタフトポイントで食べるつもりの夕食の弁当準備をすることにしました。
16時までに出発したかったのですがとても間に合わず、結果16:40を過ぎて出発します。
移動中もバレー内で軽い渋滞が起きており、トンネルビュー通過の時点で17:10。
「タフトポイントに17:40は無理だろ」という状況。
車を飛ばして向かいましたが、タフトポイントのパーキング着は17:55。
十分な時間はないけれど、これなら歩いて向かって、タフトポイントでの滞在は、15分ほどできるはず!
…と意気込んで歩き始めると注意書きが。
「注意!私たちはこのトレイルを歩くことを勧めない。
このトレイルは雪が残っており道が分かりづらくなっているため、迷う可能性がある。
自己責任で歩くこと」
とレンジャーからの注意書きが…
天候が影響して、グレイシャーポイントまでの道路はなんとか開通していたけれど、タフトポイントのハイクロードはまだ安定して歩ける状態ではなかったようなのです。
二人して粘って、行けるところまで行こうか、と話して歩き始めてみましたが、雪は滑って歩きにくいし、先に歩いた人がどこを進んだかもよくわからない状況…
前日、パノラマ・トレイルの入り口がわからなくて迷いかけたこと、ネバダ滝の近くで間違えた道を進みかけた経験から、遭難の恐怖が簡単に想像できました。
そのトレイルでも、レンジャーの但し書きなんてなかったので、レンジャーが注意喚起するくらい ある程度やばいんだろうな と。
ここで、この時間に遭難すると明日まで助けが来ない…そうなると、極寒の中夜を越さなければならなくなる…
絶対に訪れたかったので諦めたくなかったのですが、命には変えられず、10分ほど歩いて引き返すことにしました。
グレイシャーポイント、夕日を見るために、何時に入る?
タフトポイントのハイクがなくなった分、グレイシャーポイントへの到着は予定より早い18:30。
早すぎてやることないのではと思っていましたが、駐車場は混み始めていて、早めに停められたし、夕日を見やすいポイントが空いているうちに場所を選ぶことができました。
グレイシャーポイントで夕日を見たい方は、日の入りに対して1時間以上前に入る方がいいと思います。
そのまま、日の入りを待ちながら夕食。
ハーフドームが赤く染まるのを見ることができました。
肝心の夕景ですが、今年の気候条件から、夜がまだまだ寒く、残った雪から霧が発生して、景色の見通しはあまり良くない状況でした。
グレイシャーポイントの夕景とタフトポイントは、真夏から晩夏にかけて、雪が完全に切れて空気がカラッとした時期の方が確実かなと思いました。
注意:お手洗いの場所が ベストスポットから遠い
お子さん連れの方はお手洗いの場所が気になるのではないかと思います。
グレイシャーポイントは、お手洗いの数はそれなりにあるのですが、駐車場内にあって、夕景が見られるスポットからは「歩いて片道5分」と、かなり離れています。
夕焼けが見られるまでかなり待ち時間があること、間に夕食をしたこと、冷え込んできて尿意が近くなることもあり、大人でも何回かお手洗いに向かったのですが、遠くてめんどくさい上、タイミングを間違えると、赤く染まるハーフドームを見逃してしまうことになります。
上手に順番をずらして行くか、(駐車場が止めにくいかもしれないけれど)到着時間を遅くして出来るだけ待ち時間を減らすなど 対策を考えておく方がいいかもしれません。